どうしてあの人は仕事ができるんだろう?
何をやっても上手くいくな……
あの人は新しいことでも飲み込みが早くて羨ましい……
仕事がデキる人っていいですよね。羨ましい。あなたもそうなりたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、あなたも「仕事がデキる人」になることができる秘密をお伝えしていきます。
実は、仕事がデキる人は、特別な脳内スイッチを持っています。その脳内スイッチさえ手に入れれば、これまでが嘘のようにスムーズにどんな仕事でも結果を出していくことができるでしょう。
そして、これは仕事だけではなく、人生すべてに活用できる方法です。
1:脳内スイッチを持った方がいい理由
1−1:何をやっても上手くいくようになる
あなたはこの脳内スイッチを手に入れることで、これまで抱えていたあらゆる悩みを解決することができます。
なぜなら、この脳内スイッチの使い方をマスターすることは、「何をやっても上手くいく」という理想的な状態になることに直結しているからです。
「何をやっても上手くいく」という状態は、ステートコントロールと呼ばれる「状態管理」が上手くできているかどうかに左右されます。もう少し一般的なわかりやすい言葉で言うなら、「感情のコントロール」ができているかどうかとも言えます。
そして、「思考モード」がやろうとしているタスクにマッチしているかどうかとも言えます。
ですので、「感情コントロール」×「思考モード」=「ステートコントロール」だとご理解ください。この「ステートコントロール」ができれば、いつでもあなたがやりたいタスクに最適な脳の使い方ができるようになります。
1−2:何をやってもダメな状態を避けられる
反対に言えば、「ステートコントロール」が下手な人は、何をやっても上手くいきません。
ほら、イメージできませんか?
何をやっても要領が悪くて、ミスばかりしてしまう人。このような人は「ステートコントロール」がいつも間違っているのです。
集中すべきときにキョロキョロしていたり、冷静になるべきときに1つのことにのめり込みすぎていたりと、チグハグなことばかりしているのです。
ですが、安心してください。
あなたはこの記事を読み進めることで、何をやってもダメな状態から脱出し、何をやっても上手くいく理想的な状態を手に入れることができるようになります。
2:ディソシエイトとアソシエイト(脳内モードを素早く切り替える)
まず、思考モードについてご説明します。
アソシエイトとディソシエイトという2つのモードがあります。
2−1:アソシエイトとは?
アソシエイトとは、物事を主観的に捉えている状態のことです。
視野を狭めて、グッと意識を1つのことに入り込ませている状態をイメージしてください。
意識が内側へ向かっています。
たとえば、映画を見ているときのことを考えてみるとわかりやすいと思います。
映画の世界観に入り込んでいると、今、自分が映画館にいることを忘れて、その映画の中の世界に自分もいるような感覚を持ってしまう。
これはアソシエイトしている典型的な例です。
こういう状態になると、思考モードだけでなく、生理的反応にも影響が出てきます。
たとえば、怖いホラー映画にアソシエイトしていると、実際に危害を加えられることなんてないはずなのに、身体が固くなったり、身体の中がゾクゾクしてきてしまいます。
2−2:アソシエイトのメリット
アソシエイトのメリットは集中力が高まっているということです。
ですので、1つのタスクに集中して、一気に仕上げたいときには、脳内モードをアソシエイトにすれば、高いパフォーマンスを発揮することができます。
2−3:アソシエイトのデメリット
アソシエイトのデメリットは視野が狭くなることです。
全く周りが見えなくなります。全体像を捉えることができないので、ポイントを捉える前にアソシエイトしてしまうと、ズレた行動を繰り返してしまうことにもなりかねません。
たとえば、1つのタスクを集中してやっていてなかなか上手くいかない。こんな場合があるとします。
そして、その原因はすぐ隣にあったとします。でも、アソシエイトして1つのタスクに集中しているからこそ、すぐ隣にある問題に気付くことができません。
だから、いつまでも上手くいかない行動を続けてしまうのです。
2−4:ディソシエイトとは?
ディソシエイトとは物事を客観的に捉えている状態のことです。
視野を広げて、冷静に全体を眺めている状態をイメージしてください。
意識が外側へ向かっています。
たとえば、アソシエイトと同じように映画を見ているときのことを考えて比較してみましょう。
映画を見ているのに全然内容に入り込んでいません。
映画の内容だけでなく、映画館の空調や他の観客まで、様々なことを冷静に把握している状態です。
冷静に把握しているだけなので、生理的な反応は落ち着いています。
2−5:ディソシエイトのメリット
ディソシエイトのメリットは冷静に全体像を把握できるということです。
ですので、状況把握をしたり、問題点を特定したり、計画を立てたりといった冷静な思考が必要とされるときに求められる脳内モードです。
2−6:ディソシエイトのデメリット
ディソシエイトのデメリットは集中できないことです。何かをやろうとしても、どこか他人事で入り込めていない状態です。
なので、一気に文章を書き上げたり、スピーチで熱弁を奮ったりというときにディソシエイトしていると、どこか上の空という感じになってしまいます。
意識が外側に向いているので、何かを集中してやろうとしても、どんどんその周辺情報が気になってしまい、意識を当てている範囲が広がっていってしまうのです。
たとえば、何かのタスクをやろうとしたのに、他のタスクのことが気になったり、未来の予定が気になったりして、なかなか行動できない状態はディソシエイトするべきではないときにディソシエイトしているということになります。
3:アソシエイトとディソシエイトの使い分け方
では、いったいどうやってアソシエイトとディソシエイトを使い分けたらいいのか?
それをご説明していきます。
3−1:PDCAのフェーズごとに考える
結論から言うと、PDCAサイクルのどのフェーズの仕事をしているのかによって、思考モードを使い分けていきます。
3−2:PDCAサイクル
PDCAサイクルとは、Plan(計画)➔Do(実行)➔Check(評価)➔Action(改善)を繰り返すことで、業務をどんどん改善していくというノウハウです。
3−3:アソシエイトはDoだけ
アソシエイトの思考モードを使うのは、Doのフェーズだけです。
実行しているときだけ、それに集中するのです。
それ以外のフェーズでは、冷静に状況を捉えてください。
3−4:PDCAの事例
たとえば、あなたが展示会にブース出展していたとします。
まず、Planの段階では、1000枚チラシを配れば、10件の問い合わせがあるだろうと仮説を立てました。
これが計画ということになります。
一度計画を立てたら、1000枚アソシエイトモードで配ってください。これがDoです。
チラシを配っている最中に、「500枚だけ配れば問い合わせ3件あるかも」などと余計なことを考えてはいけないのです。
そして、1000枚配り終えたら、反応を待って、その反応率を評価しましょう。これがCheckです。
評価した結果、問い合わせは2件しかありませんでした。
この反応率は、仮説の20%しかありません。
ですので、反応率を改善するためにチラシを修正していきましょう。修正点を洗い出すのがActionです。
この流れの際、チラシ1000枚を配っている最中がアソシエイトモードで、その他はディソシエイトモードというのが、上手い思考モードの使い分けということになります。
3−5:アソシエイトとディソシエイトの使い分けポイント
使い分けのポイントは、数字です。
数字を使って考えることで私たち人間は客観的になれます。
つまり、思考モードをディソシエイトにすることができるのです。
一見、数値に置き換えることが難しそうな感覚的な事柄にも、どんどん数値を当てはめていってみてください。
たとえば、「昨日食べたラーメンが美味しかった。この美味しさレベルは10段階で6だな」とか。
ちなみに、このような手法をスケールテクニックと言います。
4:自分の脳のクセは?
4−1:自己分析してみよう
ここまで説明してきたことを活用するための第一歩として、まずは自己分析してみてください。
どういうことかというと、意識しなければ、アソシエイトしやすい人と、ディソシエイトしやすい人のどちらかに偏る傾向があるのです。
これは元々の性格かもしれませんし、今置かれている仕事内容、職場環境によって影響されたものかもしれません。
どのような影響があるかは人それぞれですが、あなたもアソシエイトかディソシエイトのどちらかに偏っているはずです。
4−2:アソシエイトに偏っている人へ
アソシエイトに偏っている人は、意識的にディソシエイトをたくさん使うようにしていきましょう。
具体的には、先程説明したスケールテクニックなどを使って、数字で物事を考えるようにしてきます。
4−3:ディソシエイトに偏っている人へ
ディソシエイトに偏っている人は、集中モードに入れる環境を整えましょう。
たとえば、無音の状態が集中できるという場合もあると思いますし、特定の音楽を聴くことで集中モードに入れる場合もあるでしょう。
とにかく、自分が集中モードに入れる合図をつくってみてください。
うまく集中できる合図が決まったら、それを繰り返し行なって身体に染み込ませてください。
これをアンカリングと言います。
アンカリングすることで、あなたは自由自在に一瞬でアソシエイトすることができるようになります。
5:脳内スイッチの正体
ここまでの話を復習しましょう。
スケールテクニックという何でも数字で考える手法をご紹介しました。
また、アンカリングという集中モードに入るための合図をご紹介しました。
アソシエイトに偏っている人にとっては、脳内スイッチがスケールテクニックになります。
そして、ディソシエイトに偏っている人にとってはアンカリングが脳内スイッチになります。
自分の特性を見極めて、アソシエイトとディソシエイトを自由に使い分けられるようになってください。
この2つの思考モードを使い分けることができれば、あなたが何をやろうとしても、適切な脳の使い方を瞬時に行うことができます。
その結果、どんなことでも上手くいく素晴らしい人生が待っているはずです。
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